低演算量で実現できる高調波歪み補正法(音声・音響情報システム及び一般)

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概要

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本稿では,低演算量で実現できる非線形システムの高調波成分の線形化手法(高調波歪み補正法)を提案する.これまでに我々は,対象システムの非線形性を模擬するVolterraフィルタを導入することによって,非線形システムの線形化を実現してきた.しかし,従来の線形化手法では,線形化システムに必要なVolterraフィルタを求める際と,線形化システムにおいて入力信号と畳み込む際に莫大な演算量が必要となり,容易な歪み補正には向いていない.一方,提案法はいずれの場合においても,対象である高調波成分のみの演算しか必要としない.よって,高調波歪み補正にかかる演算量が大幅に改善できる.そして,非線形システムとしてスピーカを用いた実験結果は提案法が従来法と同等の約5〜15dBの非線形歪み補正効果を得られることを示している.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-09-09

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