ホームネットワークにおける音声を利用した位置情報システム(<特集テーマ>コンテンツデリバリ技術及び一般)

概要

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一般家庭では、様々な家庭電化製品(家電)が利用されており、その多くがマイコンなどのコンピュータによって制御されている。これまで独立に制御されていたこれらの家電をネットワークで相互接続することによって、遠隔での制御や管理を行なったり、協調動作によって効率的、統合的なサービスをユーザに提供することができる。このような、家電(情報家電とよぶ)や情報機器を制御するコンピュータからなるネットワークはホームネットワークとよばれ、家庭の情報化を実現するための技術として注目されている。ホームネットワークにおいて、ユーザ要求を満足するように適切に情報家電を制御するためには、時々刻々変化するユーザの位置を獲得することが重要である。すなわち、家庭内においては、どのユーザがどの部屋に存在するかをリアルタイムに獲得する位置情報システムの実現が求められる。本論文では、ホームネットワークを対象として、音声(話者認識)と無線LANプロトコル、TCP/IPネットワーク管理技術(SNMP)を用いた、位置情報の獲得率が高く、導入が容易である分散協調型の位置情報システムを提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-02-07