電気自動車駆動用インバータについての一考察
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概要
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現在、電気自動車はバッテリの充電容量の不足による一充電行距離の少なさが、普及に対する一番のネックとなっている。そのため現時点で電気自動車の動力性能を改善するためには、(1)効率が高く、(2)加速性がよく、(3)小型軽量な電気自動車の動力系が必要であると思われる。筆者らは電気自動車の駆動系に焦点を絞り、計算によって駆動系のシステム構成の違いにおける性能特性の比較を試み、現時点において高性能な電気自動車を構成するには、どのような駆動系が最も適しているかということについての考察を行った。今回、電気自動車駆動用インバータに共振型インバータを採用することによる、電気自動車の動力性能への影響を計算により明らかにした。その結果、ハードスイッチングインバータを共振インバータに単純に置き換えただけでは、動力性能が向上しないことが解った。しかし小電流時に対して最適な共振インバータを設計し、大電流時にハードスイッチングインバータと切り替えることで、総合的に電気自動車の特性を向上が得られることを示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-28
著者
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