タイタニック号事故の確率論的安全性評価手法による解析

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概要

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確立論的安全性評価手法(Probabilistic Safety Assessment,PSA)を海洋分野へと応用するための第一歩として、タイタニック号事件の解析をイベント・ツリーを用いて行った。その結果は、タイタニック号の辿った特有な環境下におけるものではあるが、実際に起こってしまった事件はおよそ42航海に1回という大きな確率で発生してしまうものであった。また、90%の信頼幅で考えると、およそ29〜71航海に1回となるものであった。比較のために、1978〜1995年の間における旅客船・フェリーの事故遭遇確率を調査した結果についても紹介した。この事故を契機に、旅客船に対して各種安全対策が施され安全性がはるかに高められた点に触れ、この事件に関する結果の検討について述べた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-03-15

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