量子散乱問題における反射係数の極と零点
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概要
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1次元Schrodinger方程式で記述される量子散乱係において,左右の外部ポテンシャルV_0が等しく,あるエネルギーレベルより小さいという制約条件の下で,反射係数,特にその極と零点の分布の様子を考察した.その結果,任意の対象区間にに対して,極も零点もp=-j√E-V_0平面で実軸に関して対称に分布すること,E平面においても同様であること,極はPの左開半平面にのみ存在し得ること等を示した.これらは,線形受動回路における散乱係数に相通ずる性質であり,量子散乱系における散乱特性が,pを複素周波数とする受動回路として扱える可能性を示唆するものである.また,簡単な系(有効質量のみ変化する3層構造)について,反射係数とそのすべての極と零点を解析的に算出し,前記の結論を確認するとともに,その構造特有の性質,規則性を明らかにし,反射・透過特性が極めて詳細に解明できることを示した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-20
著者
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