End-to-Endの測定によるネットワーク内部推定の一方法(<特集>テーマ:インターネットトラヒックの計測、分析、及び一般)
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概要
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商用インターネット環境におけるQoSは, 差異化されたサービスを提供できる競争機構となりうるため, ネットワークの品質管理, 制御といった分野への関心は高まりつつある.しかし, インターネットはその広域性と管理主体の分散に起因して, その状態を管理, 制御することが困難な対象である.ネットワークサービスの提供者がサービス品質を示す指標を掲げて, その基準値を維持することをユーザに保証する契約であるSLA(Service Level Agreement)が提供され始めているが, そのSLAを守る上で重要な前提としてネットワークの内部状況を把握できることが必要である.現在のところ, インターネットにおいて把握すべき対象が大規模であること, 管理の分散性やコスト面によりネットワーク内部の状況を直接測定できない場合が多い.そこで本稿では, ネットワークのEnd-to-Endのパスを測定しておき, その観測情報を用いて, ネットワーク内部のリンクの状態を推定する一手法を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-11-08
著者
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巳波 弘佳
関西学院大学理工学部
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巳波 弘佳
関西学院大学理工学部情報科学科
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千葉 芳之
NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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千葉 芳之
日本電信電話株式会社 NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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徳久 正樹
日本電信電話株式会社 NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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巳波 弘佳
日本電信電話株式会社 NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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能上 慎也
日本電信電話株式会社 NTTサービスインテグレーション基盤研究所
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徳久 正樹
日本電信電話株式会社nttサービスインテグレーション基盤研究所
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千葉 芳之
日本電信電話株式会社:(現)東日本電信電話株式会社
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