連続画像を用いた風景画像からの3次元モデルの生成

概要

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CG (Computer Graphics) を利用した映像製作において, 様々な形状の3次元モデルを作成し, 現実感のある画像を生成することは, 多大な手間を要する作業である. そこで, 本論文では, 実写画像から建築物などの3次元モデリングに必要なデータを自動的に取得する手法について提案する. 一台の単眼カメラで撮影した連続画像を用いて, 高精度の奥行きデータを取得可能な双方向対応点探索法を提案する. 提案手法では, 撮影した連続画像の複数フレームを用いて, 対応付けが行えたフレーム間でのステレオマッチングを行うことで奥行きデータを計算する. その結果, 基線長を長く取ることができ, 高精度な奥行きデータを取得することができる. また, 連続するフレーム間での対応付けを行っているため, 基線長が長くなることによる対応付けの問題も同時に解決できる. 実験では, CG画像と実写画像を用いて奥行きデータの計測を行った. CG画像に対しては, 推定視差と実視差のSN比を求めて客観的な評価を行い, 隠れに対する処理と奥行きデータの高精度化に対する処理の有効性を示した. また, 実写画像に対しては, 一方向対応点探索法と双方向対応点探索法を適用し, 安定した視差の推定が行われたことを確認した. また, 推定視差結果を用いて視点・視線方向の変化に応じた画像の合成を行った.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-06-20

連続画像を用いた風景画像からの3次元モデルの生成

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