多層プリント回路基板のグランド面のスリットにより増加する放射電磁雑音の低減法

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概要

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多層プリント回路基板から放射される不要電磁波の増加原因の1つであるグランド面上にできるスリットを取り上げる。このスリットによって基板上の信号線からの放射電磁波がどの程度増加するかを検討した。放射の増加原因は、グランど面上を流れる帰路電流がスリットを迂回して流れることにあると考え、帰路電流の迂回を回避させるバイパス経路を経路基板に設ける方法を提案した。そして、この低減法の効果を実験的に検討し、定量的に評価した。その結果、CMOS-IC駆動、負荷の信号線(100mm)において、最大5dBの放射ノイズスペクトラムの低減を得た。よって、本稿で提案した低減方法は、放射電磁波の抑制に有効であるという結果が得られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-06-03

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