医用目的の超音波照射による音響流の基礎研究

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概要

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超音波診断装置によって人の甲状線内等の嚢胞に超音波を照射すると、嚢胞中の液体が超音波の影響によって流動するという報告を知らされた。この流動が音響流であると考え、これを工学・医学的な立場から解析・解明していく研究を行っている。本研究では、円筒水槽容器内に3種類の異なるトレーサを入れ、トレーサの種類によってどのように流速が変化するか観測を行った。その結果、超音波の照射条件としてP.R.F.を1kHz、波漣長4に設定し、振動子に対する印加電圧を100Vから150Vまで10V間隔で変化させたときに、印加電圧を増大すると3種類のトレーサとも高流速になる傾向があった。また、どのトレーサを使用した場合も同じデューティー比であっても波漣長によって流速が大きく異なった。また、同時に超音波照射条件と音場の非線形特性および音響流の関係についても検討した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-05-22

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