有限要素法を用いた電話機ハンドセットの音響特性の解析

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概要

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本稿では, 音響機器の設計に一般的に用いられる音響等価回路では説明できない電話機ハンドセットの音圧周波数特性について検討を行う. 電話機ハンドセットの周波数特性はフロントカバーもしくは受話口の小穴の位置により変化する. これは音響等価回路では説明不可能な現象である. そこで, 我々はこの現象を解明するために, 有限要素法を用いてハンドセット内部の音圧分布を解析した. 解析にあたり, 我々はハンドセット内部の音圧の測定が可能なように通常の電話機ハンドセットに比べ大きな寸法の電話機モデルを用いた. 解析の結果は, 受話口小穴の音圧はその位置がフロントカバーの小穴がら離れるにつれて, 高域において高くなることを示しており, 実測結果とよく一致した結果を示した.
1997-01-23

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