MRヘッドの磁化容易方向と再生特性に関する数値解析

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概要

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磁気ディスク装置用磁気抵抗効果型(MR)ヘッドの高出力化および出力安定性を目的として、MR膜の磁化状態と再生特性の関係をシミュレーションにより検討した。MRヘッドの磁化容易方向および磁気異方性磁界H_Kの影響を調べた結果、バイアス磁界印加時のMR膜の平均的な磁化方向が困難軸方向となるようにMR膜とSALの磁化容易軸を長手方向から傾け、さらにH_Kを増すことにより、媒体からの漏洩磁界に対する磁化の回転角が増大して再生出力が向上した。また、MRヘッドの高さ方向に外部磁界を印加、除去した時の磁化状態と出力の安定性を検討した。その結果、磁区制御用の長手バイアス磁界が弱い場合、外部磁界印加により還流磁区構造がMR膜またはソフトバイアス膜(SAL)に生じ、出力が低下した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-01-23

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