EOGを用いた衝動性眼球運動の自動分類
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概要
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運動物体追視時において, 眼電位(Electrooculogram:以後EOGと略す)の観測により衝動成分の混入の多い拙劣な追跡眼球運動(Smooth Pursuit Eye Movement)は精神分裂病患者で多く見られることが報告されており, 分裂病の病態解明や診断応用の立場から興味深い.しかしながら, 追跡眼球運動における精神分裂病診断は医師の目視による判定に頼っていたため非能率的であり, また客観性に欠けていた.本論文では追跡眼球運動における衝動性眼球運動(Saccadic Eye Movement:以後サッカードと略す)の自動検出及びパラメータ推定, 自動分類アルゴリズムを総合したサッカード解析システムを提案する.この提案手法により効率的でしかも客観的な精神分裂病診断が可能となる.実際データに対してサッカードの解析を行うことにより, 本提案手法による解析の有効性を示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-25
著者
-
小島 卓也
日本大学医学部精神神経科
-
小島 卓也
日本大学医学部精神科
-
松浦 雅人
東京医科歯科大学大学院生命機能情報解析学分野
-
松浦 雅人
日本大学医学部精神神経科
-
八名 和夫
法政大学工学部
-
松浦 雅人
東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科生命機能情報解析学
-
小島 卓也
日本大学医学部精神医学系精神医学分野
-
篠 秀明
法政大学工学部
-
遠藤 雅明
法政大学工学部
-
篠 秀明
三洋電機株式会社技術開発本部
-
八名 和夫
法政大学工学研究科
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