離散ウェーブレット変換に基づく携帯端末用画像符号化手法(画像処理と符号化)(映像・マルチメディア処理とパターン認識・理解及び一般)
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概要
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携帯端末によるインターネット接続サービスが一般的となり,カメラ付き携帯電話の急速な普及も伴って,携帯端末を利用した画像検索を行うニーズが今後益々増加するものと予想される.しかし,携帯端末の通信速度は低速であり,そのディスプレイ解像度は十分であると言えない.このような携帯端末の環境において,文字情報よりも大量な画像情報を効率良く伝送し,必要な情報を損なうことなく低解像度ディスプレイに表示する画像符号化法が望まれていた.そこで本研究では,携帯端末における画像表示に特化した画像符号化法として,注目領域(画像内の重要領域)の解像度を損なうことなく非注目領域を非線形に縮小する非注目領域縮小法,及び注目領域に優先権を与え,素早く滑らかに伝送する注目領域優先伝送法を提案する.提案手法を利用することにより,低解像度ディスプレイにおいても,必要な情報を損なうことなく縮小画像を表示することが可能である.また,伝送情報の効率化により,低速通信環境においても素早く画像認識を行うことが可能である.被験者による評価実験では,提案手法による縮小画像の方が,原画像をそのまま表示させた場合や,均等に縮小した画像よりも認識効率が高いという結果が得られ,提案手法の有効性を確認することができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-08
著者
-
井門 俊
愛媛大学大学院理工学研究科
-
村上 研二
愛媛大学大学院理工学研究科
-
井門 俊
愛媛大学工学部 情報工学科
-
田中 靖人
愛媛大学工学部
-
金澤 知典
愛媛大学工学部
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井門 俊
愛媛大学大学院 理工学研究科 電子情報工学専攻
-
泉田 正則
愛媛大学大学院 理工学研究科
-
村上 研二
愛媛大学工学部
-
泉田 正則
愛媛大学工学部
-
泉田 正則
愛媛大学工学部電子工学科
-
井門 俊
愛媛大学工学部
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