L帯移動体放送衛星方式における各種ダイバーシティ方式による見通し率改善効果の複数都市での比較検討(光・電波ワークショップ)
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概要
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Lバンド移動体放送衛星のための新しい品質改善法として、サテライトダイバーシティ(Sat.D)方式と時間遅延ダイバーシティ(TDD)方式が考えられるが、本論文は、この両者の幅広い特性の比較を行うために・GPS衛星の信号強庫を札幌、小樽、旭川の中心部分で測定し、このデータを準用してエクセル処理により両方式の比較を行っている。ビル、建物、樹木などの密度、高さ、道路幅などの都市構造は異なっているが、ダイバーシティ方式特性としては、かなり共通的な衛星見通し率改善効果が得られることが明らかとなった。すなわち、各都市での年の構造の違いにもかかわらず、TDD方式での時間差遅延は約3〜5分が適当であり、衛星見通し率は、約2倍改善されることが明らかになった。また、Sat.D方式に対しては、札幌、旭川ともに、Sat.D方式無しの場合の約50%の衛星見通し率が、Sat.D方式を造用することで、約90%の衛星見通し率に改善されることを明らかにしている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-16
著者
-
初田 健
北海道工業大学・工学部
-
橋本 和也
北海道工業大学応用電子工学科
-
村上 潤
北海道工業大学情報ネットワーク工学科
-
増田 淳子
北海道工業大学情報ネットワーク工学科
-
増田 淳子
北海道工業大学応用電子工学科
-
村上 潤
北海道工大
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