日韓の大学生の消費者価値に関する異文化比較分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,日韓の大学生の消費者価値に関する実態調査を行い,異文化比較を行うものである.以下の結果が得られた.はじめに,消費者価値の尺度において,長崎・ソウル・蔚山の大学生間で異なっていることが明らかになった.長崎の大学生は,快楽主義が比較的高いレベルを示し,物質主義が低いレベルを示した,人間主義,家族主義,未来志向のレベルはソウルと蔚山の間に位置している.ソウルの大学生は物質主義と未来志向で比較的高いレベルを示したが,人間主義,順応主義,平等主義,快楽主義と家族主義においては比較的低いレベルを示した.蔚山の大学生は人間主義,権威主義,家族主義において比較的高いレベルを示した.人間主義,家族主義,未来志向のレベルはソウルと長崎の中間に位置している.消費者価値の相違は3地域の大学生間で認められたが,注目すべき点は両国間の違いがみられなかったことである.さらに,消費者価値は次の4つのタイプに識別された:<1型 現状満足型><2型 勢力志向型><3型 現状追求型><4型 未来志向型>.長崎の学生は<3型>,蔚山の大学生は<2型>,ソウルの大学生は<1型>に類別され,3者は異なる消費者価値をもつことが明らかになった.
- 社団法人日本家政学会の論文
- 2002-12-15
著者
関連論文
- ファジィ線形計画法による食料消費行動の最適化
- 日韓の大学生の消費者価値に関する異文化比較分析
- AHP (Analytic Hierarchy Process)による大学生の貯蓄意識の分析
- 1990年以降の家計貯蓄行動におけるライフステージの特徴(菅原民生・椛島成治・福山豊・樋口精一郎教授退官記念)
- AI需要体系による単身世帯の消費構造分析
- わが国における1990年以降の消費生活構造の特徴 : AIDS (Almost Ideal Demand System)による分析
- AIDS (Almost Ideal Demand System)による食料需要体系分析
- 家計の食糧消費に関する最適化計画
- 中学校家庭科における「食料自給率」向上のための授業実践と食品選択に関する意思決定
- 食料消費構造の変化誘因
- ファジィ回帰モデルによる食の外部化に関する研究
- ファジィ回帰モデルによる食の外部化に関する研究
- 食料消費行動の変化に関する計量分析
- 家計の貯蓄行動のライフステージ間格差の検証
- ファジィ回帰モデルによる外食費の研究
- 肉類消費行動の変化に関する計量分量