分化強化パラダイムによるα波バイオフィードバック訓練
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概要
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本実験では,α波をslowα波成分(8-10Hz)とfastα波成分(11-13Hz)に分けた。実験Iでは,積分技法を用いてslowα波成分とfastα波成分の制御過程の相違を検討した。その結果,slowα波群(21名)はslowα波成分の増強に成功したが,fastα波群(21名)はfastα波成分の増強に失敗した。内省報告については, slowα波群ではリラックス状態,fastα波群では意識集中的な報告を行った被験者が多くみられた。実験IIでは,17名の被験者が分化強化的方法を用いて,slowα波成分の増強とfastα波成分の抑制を同時に行った。その結果,slowα波成分の増加とfastα波成分の減少がみられた。従って,α波のバイオフィードバック訓練における分化強化的方法の有効性が実証された。しかしながら,内省報告の解釈を明確にするには,更に研究が必要であると思われる。
- 日本バイオフィードバック学会の論文
- 1988-06-11
著者
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