駿河湾で採集されたマアナゴ葉形仔魚の変態にともなう行動の変化
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概要
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飼育下でマアナゴ葉形仔魚の変態にともなう行動の変化について検討した。変態I・II期のマアナゴは, 昼間では水槽の下層に, 夜間では水槽の上層に多く分布し, 明瞭な日周鉛直性を有していた。しかし, 変態III期からは, 夜間の上層への出現率は減少した。変態IV期と稚魚期では終日, 水槽下層に分布した。変態II期までは水槽底面に設置したパイプ内に潜入しなかったが, III期になると一部の個体が潜入した。稚魚期に達すると, ほとんどの個体が昼間ではパイプ内に潜入していたが, 夜間になるとパイプ外で活発に遊泳した。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2005-05-15
著者
-
福井 篤
東海大学大学院生物科学研究科
-
福井 篤
東海大学海洋学部水産学科
-
渡辺 哲理
東海大学海洋学部水産学科
-
魚谷 逸朗
東海大学海洋学部水産学科
-
福井 篤
東海大 海洋
-
魚谷 逸朗
東海大学海洋学部
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