101. ラット脊髄神経節におけるAcPaseの局在とその意義
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概要
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脊髄膠様質の特異的構造である軸索-軸索シナプスのシナプス曲膜にラットでAcPase活性があり, 伝達物質との関連性が注目されている。演者らは, フェノールグリセリンにて神経ブロックを施したラットで, AcPase活性の時間的経過を観察し, AcPaseの一部は後根より流入するのではないかと考え, 今回, 特に脊髄神経節のAcPase活性を電顕的細胞化学的に検索した。方法 : 正常S.D.系ラットを2%グルタルアルデヒドにて全身灌流したのちビブラトーム40μ切片を作成し, 硝酸鉛法によるAcPase反応液に37℃15分浸漬した。結果 : 脊髄神経節細胞のライソゾーム, ゴルジ装置, 一部の小胞体にAcPase活性が同定された。考察 : 脊髄などの神経細胞に比し一部の小胞体にAcPase活性が見られ, 膠様質の軸索一軸索シナプスのAcPaseは, 脊髄神経節細胞より流入する可能性が示唆された。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
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