顧客満足への貢献値の対所要コスト比率を用いた機能向上施策の選択方法に関する研究
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概要
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従来,製品機能の向上施策を選択する際には,機能向上の程度と所要コストを比較して,機能向上に対してコスト効率の良い施策を選択するという方法が通常とられている.しかしながら,顧客のそれぞれの機能向上について重視する割合は異なっており,同じ機能向上の程度であってもその機能に対する重視割合が大きい場合には,より高い満足を顧客は得ると考えられる.このことから機能向上に対してコスト効率の良い施策を選択しても,機能向上に対する顧客の重視割合を考慮しなければ,必ずしも顧客満足を効果的に高めているとは限らない.本論文では,メーカーの図る製品の機能向上施策に関して,製品を使用する上で顧客が感じる製品機能の向上程度と顧客が製品機能の向上に対して持つ重視割合からメーカーの機能向上施策が顧客満足に与える貢献値を求め,貢献値と所要コストを比較して顧客満足に対するコスト効率の良い施策を選択する方法を提案する.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1997-04-15
著者
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