多重極展開を用いた急峻な距離減衰特性を持つマイクロホンシステムの提案

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概要

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マイクロホンの感度に急峻な距離減衰特性を持たせることにより,遠方から到来する騒音に対しての抑圧性能を通常のマイクロホンよりも高めることができる。このような急峻な距離減衰特性を実現するために,点音源の多重極展開及び音源と受音点間の相反則を用いてマイクロホンシステムを設計する手法を提案する。ある音源の空間的な音圧分布を,その音源とは別の位置にTaylor展開した多重極音源の空間的な音圧分布で近似することができる。これらの音源を逆位相にして重ね合わせることで音源の放射パワーを削減することが可能となる。この見地に相反則を適用することで急峻な距離減衰特性を持つマイクロホンシステムを実現することができる。本論文では多重極展開を用いた急峻な距離減衰特性を持つマイクロホンシステムの原理的な可能性と制御の効果などについて数値計算と実験により検討する。
社団法人日本音響学会の論文
2002-05-01

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