境界音場制御の原理に基づく三次元音場再現システムとその逆フィルタ設計時の正則化パラメータ決定方法(音場計測・解析,アクティブ・コントロール,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,三次元の音場を保存・伝送するための技術である立体音響再生に関する研究がさかんに行われている.三次元音場再現の手法としては,受聴者の耳もとの音圧信号を制御する方法と受聴者の頭部の周囲に波面をつくり出し空間内の領域全体を制御する方法があげられる.我々は,任意の三次元原音場の領域内全体の音場を収録し再現室内の再現領域内に提示する境界音場制御の原理に基づく三次元音場再現システム(BoSCシステム)を提案してきた.BoSCシステムにおいては,原音場と再生音場で境界面上の音響物理量が等しくなるように逆フィルタを設計できるかどうかが重要なポイントとなる.これまで実現してきたBoSCシステムは逆フィルタを設計する際に正則化法を用いているが,正則化パラメータを合理的に決定する方法は提案されていない.本稿では,境界音場制御の原理に基づく三次元音場再現システムの逆フィルタ設計時の正則化パラメータを決定する方法を提案し,その定量的な評価を行う.
- 2011-07-08
著者
-
伊勢 史郎
京都大学大学院工学研究科
-
伊勢 史郎
京都大学大学院工学研究科:(独)科学技術振興機構crest
-
李 容子
京都大学大学院工学研究科建築学専攻
-
李 容子
京都大学大学院工学研究科:(独)科学技術振興機構CREST
-
李 容子
京都大学大学院工学研究科
関連論文
- ジェットファン騒音に対するアクティブノイズコントロールの適用検討
- 110 ジェットファン騒音に対するアクティブノイズコントロールの検討
- ジェットファン騒音に対するアクティブノイズコントロールの基礎検討
- 多チャンネル三次元音場再現システムの再生方式の違いによる再現性能評価
- ANRUの並列設置におけるノイズセンサの配置に関する検討
- Active Noise Reflection Unit(ANRU)の騒音低減効果における物理的な振る舞いに関する検討
- コンパクトな没入型聴覚ディスプレイの試作と評価
- 数値計算による擬似頭の頭部伝達関数と実測値の比較
- 水平面上の頭部伝達関数の距離依存性の数値的検討
- 反射音を含む音場の可聴化に適した両耳信号の数値解析手法
- 頭部伝達関数の数値解析とその応用(バイノーラル技術による立体音響再生の動向)
- 仮想聴空間における音像定位の学習効果とその定量的評価の試み
- HRTFを用いたバーチャル鬼ごっこシステム
- 境界要素法により求めた頭部伝達関数の聴感実験による検討
- 境界要素法を用いた頭部伝達関数の予測
- ANRUにおけるパッシブ材料の併用による性能に関する検討 (社団法人日本騒音制御工学会[平成19年]春季研究発表会講演論文集) -- (騒音・振動・音場のアクティブコントロール)
- 音場の局所化技術を応用した指向性スピーカシステムの試作と評価
- 境界音場制御の原理を用いた収音範囲の局所化を実現するマイクロホンシステムの提案
- 境界音場制御の原理を用いた指向性スピーカシステムの提案(電気音響,音響一般)
- 多重極展開を用いた急峻な距離減衰特性を持つマイクロホンシステムの提案
- 境界音場制御の原理のアクティブ騒音制御への応用
- 境界音場制御の原理のアクティブ騒音制御への応用(アクティブ制御のあゆみと今後)
- 音場制御におけるコンピュータシミュレーションの応用
- 頭部伝達関数(Head Related Transfer function: HRTF)における耳介の寄与に関する研究
- (1)天井板振動のアクティブ制御による重量床衝撃音の低減
- 波動理論とシステム理論を組み合わせた新しい音場制御 : 時間から時空間へ
- 新映像技術「ダイブイントゥザムービー」
- 周波数領域における最小ノルム解を利用した多チャンネル音場再現システムにおける逆フィルタの設計
- 新映像技術「ダイブイントゥザムービー」
- 受聴者の頭部の動きを考慮した多チャンネル音場再現システム(音)
- 受聴者の頭部の動きを考慮した多チャンネル音場再現システム
- 境界音場制御の原理に基づく三次元音場再現システムとその逆フィルタ設計時の正則化パラメータ決定方法(音場計測・解析,アクティブ・コントロール,一般)
- 凡空間型動的聴覚ディスプレイ(「バーチャルVR〜VR技術の応用・転用・新展開」特集)
- 正則化パラメータに着目した多チャネル逆システムの最適化設計法