交叉咬合症例に対する上顎歯列弓拡大が上下顎歯列弓および下顔面に及ぼす影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
There is no evidence that the problem of crossbite will be improved without treatment. The crossbite at the molar area is not easy to detect by the patient himself, so treatment had been neglected. Furthermore, it is very hard to effect excellent treatment of this abnormality. In orthodontics, the method of treatment for crossbite is bilateral expansion of the upper dental arch. There have been many articles published concerning this treatment, but the relationship of upper and lower dentitions due to the treatment, its relation to face or occlusal plane and their relapse tendency still are unknown. To date, few reports on these relationships have been presented. This study was conducted to examine the difference and effects of screw expansion appliances and lingual arch type appliances on upper and lower arches by gnathostatic model measurements and its reference to the face, in juvenile orthodontic patients. Thirteen subjects (8 girls and 5 boys) each exhibiting at least a unilateral posterior lingual crossbite, who had been treated by the screw expansion appliances in our orthodontic department were selected for this study. Gnathostatic models, wax bites, and oriented photograms were taken at the begining of treatment, when the appliances were removed, and at retention and then measured. The follwing results were gained and noted. 1. In the cases of screw expansion appliances, the quality of expansion was the same between the canine area and the molar area. Both expansion measurements were almost equal. 2. In the cases of lingual arch type appliances, the quality of expansion at the canine area was smaller than the molar area. 3. Relapse tendencies which were treated by screw expansion appliances were smaller than those treated by lingual arch type appliances. 4. The differences of lower arch width that related to upper jaw expansion among pretreatment, posttreatment and after retention were not significant. 5. The direction of deviation of mandible was related to that of the lower face. That is, both were in the same direction of deviation. 6. The inclination of occlusal plane before treatment, in the right side crossbite cases, was upper inclined from the left side to the right, and in the left side crossbite cases were reversed. However, during posttreatment and after retention, the regularity was lost completely.
- 九州歯科学会の論文
- 1983-02-25
著者
-
藤田 邦彦
九州歯科大学 歯科矯正学 講座
-
佐藤 通泰
九歯大・歯科矯正
-
佐藤 通泰
九州歯科大学歯科矯正学講座
-
野代 悦生
九州歯科大学健康促進科学専攻機能育成制御学講座顎口腔機能矯正学分野
-
荘 森源
高雄医学院牙医学系
-
荘 森源
九州歯科大学矯正学講座
-
野代 悦生
九州歯科大学 健康促進科学専攻 機能育成制御学講座 顎口腔機能矯正学分野
関連論文
- 顎関節症患者のための問題志向型診療録の試作および検討
- 好まれない側貌について : 種々の上下顎関係における E-line と下口唇の位置との関係
- コンベックス, ストレイトおよびコンケイブタイプの側貎における E-line と下口唇の位置に関する研究
- 良好な歯列を有する成人で姿勢の相違が咬合力に与える影響 : 計測値の信頼性について
- 成長発育が終了した患者における矯正治療後の後戻り変化について
- P-10. 矯正治療による咬合力の変化についての研究(第 58 回九州歯科学会総会講演抄録)
- P-10 矯正治療による咬合力の変化についての研究
- 21. 口唇と上下顎前歯との関係(第 50 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 21∿1130 口唇と上下顎前歯との関係
- 九州歯科大学附属病院矯正科を訪れた患者の過去 5 年間の調査(昭和 52 年∿昭和 56 年)
- 23. 顎・顔面形態と舌骨体および舌小帯の位置との関連性について(第 39 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 23 顎・顔面形態と舌骨体および舌小帯の位置との関連性について
- P-22.顎変形症患者の立場に立ったサージカルガイドプレート : 第二報 顎変形症患者の治療前後について(ポスター展示発表,第68回九州歯科学会総会講演抄録)
- P-22 顎変形症患者の立場に立ったサージカルガイドプレート : 第二報 顎変形症患者の治療前後について
- P-22. 上下顎の歯を選択的に削合した時の顎口腔機能の変化について(ポスター展示発表,第66回九州歯科学会総会講演抄録)
- 日本人成人における歯列弓形態の検討
- P-22 上下顎の歯を選択的に削合した時の顎口腔機能の変化について
- ENリテーナーの改良
- エチレンオキサイドガス滅菌後の矯正用プライヤーにおける有害残留物の分析
- Chin Cap による顎顔面頭蓋の変形様相に関する力学的研究 : 論文審査結果の要旨
- 22. 正常咬合者における歯牙と顔面骨格の関係(第 46 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 22∿1110 正常咬合者における歯牙と顔面骨格の関係
- 1. 舌圧と口腔内気圧からみた嚥下パターンの研究(第 43 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 1∿0900 舌圧と口腔内気圧からみた嚥下パターンの研究
- 19. 歯槽骨後方限界について(第 42 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 29. 美しい側貌についての一考察(第 50 回九州歯科学会総会講演抄録)
- P∿29 美しい側貌についての一考察
- 25. 口唇の筋訓練による筋機能の経日的変化について(第 48 回九州歯科学会総会講演抄録)
- P∿25 口唇の筋訓練による筋機能の経日的変化について
- 上顎前方牽引装置の効果について : とくに, F.K.O., chin cap との比較について
- コンピューター画像処理によるモアレ写真を利用した歯牙咬合面の立体計測法
- 実験的上口唇縮小が前歯およびその歯周組織に及ぼす影響についての研究
- 31. 舌房縮小に対する舌骨の位置および気道の形態変化について(第 50 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 骨年齢と顎顔面頭蓋および身体の成長に関する研究
- 11. 顎顔面頭蓋および身体の成長発育について(第 49 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 11∿1050 顎顔面頭蓋および身体の成長発育について
- Minor Tooth Movement について
- Minor Tooth Movement について
- 唇・顎・口蓋裂患者の治療例
- 2. 構成咬合位の変化とその作用効果について(第 44 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 2∿1010 構成咬合位の変化とその作用効果について
- 過去 5 年間に矯正治療相談で来院した新患の調査
- P-21 九州歯科大学附属病院矯正科を訪れた患者の過去 5 年間の統計的観察
- 骨格性開咬症に対する下顎骨体部部分矢状分割術の試み
- 昭和 57 年度から昭和 61 年度の間に矯正治療相談で来院した新患の統計学的調査
- P∿31 舌房縮小に対する舌骨の位置および気道の形態について
- 顎・顔面形態と舌骨との位置的関係について
- 上下顎歯列正中線のズレが起こる原因およびその推移について
- 26. 不正咬合における各歯牙の最大咬合負担力について(第 48 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 14. 顔の成長発育に関する研究(第 48 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 14∿1020 顔の成長発育に関する研究
- P∿26 不正咬合における各歯牙の最大咬合負担力について
- 6 本の埋伏過剰歯を伴う Cleidocranial dysostosis の 1 例
- 18. 島根県益田市の小学校児童における不正咬合の発生頻度と経年的推移について : 第 1 報 Skeletal pattern について(第 47 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 18∿1030 島根県益田市の小学校児童における不正咬合の発生頻度と経年的推移について
- 上顎側方拡大装置のラット顎下腺および舌下腺に及ぼす影響 : 論文審査結果の要旨
- 歯の生理的移動についての実験的研究 : 近遠心的移動について
- アクチバトールと前歯挙上板装着時の下顎頭の位置的相違に関する実験的研究
- 上顎前突症例の矯正治療後の検討
- Direct Bonding Method に関する研究 : エッチングしたエナメル質の口腔内における経日的変化
- 九州歯科大学附属病院矯正科を訪れた患者の過去 20 年間の統計的観察
- アクチバトール(FKO)装着時の呼吸量の変化について
- 九州歯科大学付属病院矯正科を訪れた唇・顎・口蓋裂者の過去 10 年間の統計的観察
- 成長発育に伴う不正咬合者の歯牙許容量の変化について : II 治療前後の歯と顎骨の大きさの比較
- 成長発育に伴う不正咬合者の歯牙許容量の変化について
- 下顎枝矢状分割へのセラミックネジ止め固定法に関する臨床的検討
- 上顎前突の治療における機能的矯正装置と咬合斜面板との効果の比較
- 54. 不正咬合者の顎運動の中心について
- 7. 下顎頭の成長発育方向について(第 43 回九州歯科学会総会講演抄録)
- P∿8 下顎頭の成長発育方向について
- 強制的下顎位の変化に伴う咬合接触時間および下顎の復位力の測定に関する研究 : 論文審査結果の要旨
- 語音発声時の音声の強さと声門上圧の関係について : 論文審査結果の要旨
- FKOの作用機序の検討
- 矯正治療における保定について(第 32 回九州歯科学会総会報告)
- Chin cap の作用に関する研究
- 交叉咬合症例に対する上顎歯列弓拡大が上下顎歯列弓および下顔面に及ぼす影響について
- 20. ウサギ肝・腎の小腸型アルカリホスファターゼ(第 46 回九州歯科学会総会講演抄録)
- P∿20 ウサギ肝・腎の小腸型アルカリホスファターゼ
- 5. 家兎歯根膜のアルカリホスファターゼに関する研究(第 45 回九州歯科学会総会講演抄録)
- 5∿0940 家兎歯根膜のアルカリホスファターゼに関する研究
- 眼窩平面および耳点に対する上顎犬歯および第一大臼歯の位置関係について
- 術者の経験の違いが矯正治療に及ぼす影響
- 舌圧と口腔内気圧による嚥下時の舌運動の解析 : 論文審査結果の要旨
- 舌房縮小が下顎姿勢に及ぼす影響 : 論文審査結果の要旨