歯牙ならびに歯肉疾病と口腔環境についての研究(その 2)
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概要
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九歯大附属衛生学院生徒および美萩野歯科衛生学院生徒の歯牙, 歯肉ならびに歯口清掃状態について観察し, つぎのような結果を得た.1. 平均DMF-T数は九歯学院生が平均10.1本, 美萩野学院生が平均9.5本, 歯科大学生が平均8.2本であった.しかし, 平均D-T数は美萩野学院生が平均3.6本と多く, 平均F-T数は九歯学院生が平均7.8本と多く, 九歯学院生はよく加療されているようである.2. Bodecker's Modified Dental Caries Indexは九歯学院生が平均19.0, 美萩野学院生が平均17.0で歯科大学生の平均16.6よりやや高いが, Bodeckerの報告と比較して歯牙崩壊量は少ないようである.3. Clune's Actual Dental Health Capacityは九歯学院生が平均79.8%, 美萩野学院生が平均83.8%で, 歯科大学生は平均83.8%である.また第1大臼歯のDMF Indexは九歯学院生は平均20.2%, 美萩野学院生は平均16.2%で歯科大学生の平均16.2%よりは九歯学院生が高い.4. Oral Hygiene Indexは九歯学院生がDIは平均1.8, CIは平均0.2でOHIは平均2.1, 美萩野学院生はDIが平均1.1, CIが平均0.8でOHIは平均1.7であり九歯学院生が高い.5. Anterior PMA Indexは九歯学院生はPIが平均1.1, MIが平均0.9, AIが平均0.1で, PMA Indexは平均2.0, 美萩野学院生はPIが平均4.1, MIが平均0.3, AIが平均0で, PMA Indexは平均4.3であり, 歯科大学生の平均PMA Index 2.9よりは美萩野学院生が高かった.6. 九歯学院生のD-T, F-Tから学校環境を考えると, 九歯学院生は大学病院に付属していることが考えられる.
- 九州歯科学会の論文
- 1975-11-30
著者
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