ICF(国際生活機能分類)による復職後の生活困難に関する分析 : 脳血管障害者9名を通して
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概要
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復職後の生活困難要因を明らかにするために, 国際生活機能分類(WHO2001)の「活動と参加」の第2レベル(中分類)までの全分類を用いてチェックリストを作成し, 脳血管障害者9名に自己評価を実施した。復職群6名と非復職群3名の活動制限と参加制約のチェック数を, 大分類の項目毎に2群の検定を行った結果, 例えば「運動・移動」の活動制限では, 復職群47, 非復職群23と, 復職群の方が多い傾向にあったが, 統計学的には有意な差ではなかった。さらに復職群6名については, 失語症のある3名と無い3名に分け, 全大分類項目に対する活動制限と参加制約を比較した所, 「学習と知識の応用」の活動制限では, 失語症あり群26, 失語症無し群1, 「コミュニケーション」の活動制限では, 失語症あり群20, 失語症なし群5で, 失語症群の方に活動制限が多い傾向に有ることが分かった。
- 日本保健科学学会の論文
- 2005-03-25
著者
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