クサガメの部分強化学習とその消去
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概要
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Three groups of nine turtles each were trained in a straight alleyway followed by extinction of the learned response to assess the partial reinforcement extinction effect(RRE).Group CR was trained under 100% continuous reinforcement,and Group Rd(random alternation)and Group SA(single alternation)were trained under 50% partial reinforcement.Significant differences were found at the last day of extinction.Group CR was less resistant than the other two partial groups(i.e.,a PRE was demonstrated),which did not differ from each other.The results were discussed in terms of the phyletic difference in learning ability.部分強化消去効果(PRE)を検討するために,1群9匹からなる3群のカメを直線型走路で訓練し,つづいて学習された反応を消去した。CR群は100%の連続強化を受け,Rd(ランダム交替)とSA(単一交替)の両群は50%の部分強化を受けた。有意な差は消去の最終日で見いだされた。CR群は両部分強化群より消去抵抗が低かった(つまりPREを実証された)。ただし両部分強化群間には差がなかった。これらの結果について,学習能力における系統発生差の観点から考察した。
- 大阪教育大学の論文
著者
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石田 雅人
大阪教育大学教員養成課程学校教育講座
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北村 豪
大阪教育大学
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石田 雅人
Department of Psychology,Osaka Kyoiku University
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北村 豪
Department of Psychology,Osaka Kyoiku University
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北村 豪
Department Of Psychology Osaka Kyoiku University
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