ドラムパターン推定によるドラム音認識誤り補正手法
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概要
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本稿では, 認識誤りを含むドラム音の発音時刻列からドラムパターンを推定し, 認識誤り補正を行う手法について述べる.本稿におけるドラムパターンとは, バスドラム音およびスネアドラム音の発音時刻列のペアで構成される周期的な時間構造のことを指す.まず, 我々が提案したドラム音認識手法を音楽音響信号に適用してドラム音の発音時刻列を得る.次に, 発音時刻列を短時間フーリエ解析して求まる周期長に基づき, ドラムパターンを切り出す.ここで, 同じドラムパターンは連続して反復されやすいという仮定をおき, 各ドラムパターン区間における実際の発音時刻列を推定する.最後に, 切り出されたドラムパターンと推定された発音時刻列との比較により, 認識誤りの可能性が高い時刻を検出し, 再検証を行う.ポピュラー音楽50曲を用いたドラム音認識実験で, 補正手法により認識率が77.4%から80.7%に改善することを確認した.
- 2005-08-04
著者
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後藤 真孝
産業技術総合研究所
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駒谷 和範
京都大学大学院情報学研究科
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尾形 哲也
京都大学大学院情報学研究科
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奥乃 博
京都大学大学院情報学研究科
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吉井 和佳
京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻
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吉井 和佳
産業技術総合研究所
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吉井 和佳
産業技術総合研究所(aist)
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奥乃 博
京都大学大学院
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吉井 和佳
京都大学大学院情報学研究科|現在 産業技術総合研究所
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