統語森係り受け解析による最尤構文木の推定(文構造解析)(テーマ:「Webマイニングによる情報活動と自然言語処理」その他一般)
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概要
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ロバストな文脈自由文法に基づく構文解析では、文法規則の大規模化に伴い、時に膨大な構文木が生成される。一方、構文木ベースの意味解析は、意味的な曖昧性を解消する有効な手段の1つである。しかし、構文木各々に対して意味解析を施し優先性を比較することは、時間コストが極めて高いという問題があった。そこで本稿では、複数の構文木を圧縮共有したデータ構造である圧縮共有統語森に対し、一括して構文木ベースの係り受け解析を行う手法を提案する。さらに、統語森上での係り受け解析結果に基づき、各構文木間に優先度を与え、効率的に最尤構造を選出する手法について述べる。本稿では、係り受けの尤度を評価する指標として共起確率を用いた。また、口語を対象とした実験で構文木数の66.9%削減を実現し、本手法の有効性を確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-09-16
著者
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