Sinusoidal modelの特性分析と音合成への適用
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概要
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コンピュータ音楽に用いる音色制御技術を確立するための核となるモデルとして直接的に調波毎の信号を推定できるsinusoidal modelを選び,その基本的物理特性について検討した.パラメータ推定はMcAulayおよびQuatieriのアルゴリズムを用いた.正弦波とcharp信号を対象に,S/N_<seg>と瞬時周波数偏差の二つの物理評価尺度を用いて特性を検討した.その結果,正弦波特性はFFTの次数を増やすことによりS/Nsegの下限が向上し,2048点で33dB以上,また瞬時周波数偏差では3Hz以下であることを明らかにした.また,charp信号に対してはS/N_<seg>はFFTの次数に関係なく低下していくが,瞬時周波数偏差では向上していき,音質がさほど劣化しないことを明らかにした.これらの結果から,位相の推定精度はまだ向上する課題が残されているが,音色制御のための基本的ツールとして十分な精度であることが示された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-02-04
著者
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