ベクトル空間法を用いたイメージを想起させるお天気表現システム(創造性,誘発)

概要

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本稿では気象情報などの多変量な環境情報からベクトル空開法を用いてイメージを想起させる表現を選択する環境表現システムを提案する。日常我々が天気などの環境情報を他者に伝える時に使っているような、情報の送り手受け手双方にとって感覚的に理解しやすい表現を収集し、環境情報表現リストを作成した。リストの各エントリーについて温度や湿度などの数値表現が可能な環境情報項目を設定し、各エントリーをそれらの項目に対する適合値のベクトル(テンプレートベクトル)として内部的に表現した。また、それらの合成ベクトルもあらかじめ計算し、合成ベクトルを含めてエントリーとした。そして外部から取り込んだ環境情報も同様にベクトル化し、入力ベクトルとテンプレートベクトルの類似度を計算し、類似度の最も高いエントリーを選択し出力した。また、類似度は一種の確信度と考えられるので、その値に応じて語尾表現を変化させた。実験システムを実装し評価を行った結果、提案手法を用いることで入力情報に合致した語句を選択できることがわかった。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-07-16