VoiceXMLをベースにした頑強な音声対話管理アーキテクチャ(自然言語情報処理研究会と一部合同開催 : 自動車内音声対話関連)

概要

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本論文では、カーテレマティクス向けの音声対話管理アーキテクチャについて述べる.カーテレマティクスシステムでは、ユーザーの自由な発話を処理し、車載クライアントとサービスセンターの間の通信回線の多様な状況に対応することが必要である.本システムは、VoiceXMLとHTTPによる通信に基づいており、サーバーシステムの構築には、VoiceXMLの拡張であるDialogXMLとScenarioXMLが用いられている.これらの拡張により、状態遷移をそのまま記述する方式での開発が可能になると同時に、様々な動的データベースヘのアクセスが実現する.クライアントの音声認識システムは、複数の文法および語彙のセットによって記述され、個々の場面で必要となる文法・語彙のみが起動されることによって対話のコントロールが行なわれる.また、サーバー側のアプリケーションと同じインターフェースを持った簡易版アプリケーションをクライアントにも置くことによって、通信回線の状態に応じて効率的にサーバーサイドアプリケーションとクライアントサイドアプリケーションの切替えを行なう.これにより通信遮断時にも継続してシステムを動作させることが可能になる.
2003-05-27