固定化ウリカーゼ及びペルオキシダーゼ反応カラムを用いる尿酸のフローインジェクション-蛍光定量(<特集>「若手研究者の初論文」)
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概要
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痛風の原因物質である尿酸を定量するため, キトサンを担体とした固定化酵素を充填した反応カラムを調製し, それを組み込んだフローインジェクション法の開発を試みた.固定化酵素はSciff塩基反応によるグルタルアルデヒド架橋法により, キトサンビーズにウリカーゼ(UOD-IE)及びペルオキシダゼ(POD-IE)を固定化し調製した.塩化ナトリウム溶液をキャリヤーとし, その流れの中に試料を注入する.注入された試料はUOD-IEカラムで, 過酸化水素に変換され, その後, 3-(p-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸(HPPA)の流路と合流し, POD-IEカラムに導入される.本研究では, UOD-IEカラムで尿酸から過酸化水素に変換された, 過酸化水素の濃度により間接的に尿酸が定量される.すなわち, POD-IEの触媒作用によって生成したHPPAの誘導体の蛍光光度を測定して過酸化水素の定量を行うので, そのときの蛍光強度を励起波長305nm, 測定波長405nmで測定する.標準血清及び尿検査自動分析の校正用のコントロール尿について, 標準添加法を適用して得られた定量値は参照値とほぼ一致した.
- 2005-09-05
著者
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