ナフタセンのけい光強度の安定化並びにアントラセン中の微量ナフタセンのけい光光度定量法
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概要
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ナフタセン溶液のけい光は不安定であり,散乱日光下ではけい光強度が著しく減少するために定量が困難である.これはナフタセンの二量化,酸化,及びアントラセンが存在する場合にはこれとの反応に基因している.ナフタセンのけい光強度の減少に及ぼす要因を更に追求した結果,ナフタセンキノンなどのキノン類が共存すると,けい光強度の減少を著しく促進することが判明した.けい光強度の安定化を検討した結果,3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシトルエンを添加したテトラヒドロフランを溶媒として,暗所で処理するのが効果的であった.この両方の協同効果により,常温で3時間程度までけい光強度の減少を無視することが可能となり,多成分混合物中のナフタセンを10ngまで精度よく定量できた.又,アントラセン中のナフタセンが0.1ppmまで定量可能であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-09-05
著者
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