カルバゾールの硫酸による抽出分離とけい光光度定量法
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概要
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多環芳香族化合物中の少量のカルバゾールをけい光法で定量するための分離法として,硫酸による抽出法を考案した.シクロヘキサンを溶媒として使用し,カルバゾールを抽出するのに適した硫酸濃度を検討した結果,(84〜85)%が最適であった.硫酸溶液のままでは,カルパゾールのけい光を測定することが困難であるので,水で希釈した後シクロヘキサンでカルバゾールを逆抽出して分離した.この方法により,試料(1〜10)mg中に含まれている(0.5〜80)μgのカルバゾールを97%の回収率で再現性よく分離することができた.キノン類などを除く多くの多環芳香族化合物の除去割合は99.8%以上であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-06-05
著者
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