ナトリウムメトキシドとヨウ化カリウムによるカルバゾールのけい光光度定量法
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概要
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カルバゾールのけい光を選択的に測定する方法として,試料のジメチルスルホキシド溶液にナトリウムメトキシド,ヨウ化カリウム及びメタノールを添加して測定する方法を考案した.ナトリウムメトキシドを添加してカルバゾールをイオン化すれば,カルバゾールのけい光を消光することなく,ヨウ化物イオンにより共存する多環芳香族化合物のけい光を消光しうる.更に,ナトリウムメトキシドを添加した場合には,ジメチルスルホキシドのみを溶媒とした場合に比してカルバゾールの励起波長を60nm,けい光測定波長を74nm長波長側に移動させうるので,これとヨウ化物イオンによる消光との両方の効果により,共存物質の影響を1/5〜1/200に減少させることができた.カルバゾールのけい光は安定であり,その強度はジメチルスルホキシドのみを溶媒とした場合に比して大差なく,50ngまで,定量可能である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-06-05
著者
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