ジベンジリデン-D-ソルビトールゲル共沈法を利用する水中微量元素のけい光X線分析

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概要

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水溶液中の微量元素を,ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)及びピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム(APDC)などのキレート剤でキレート生成させた後,低分子凝集剤であるジベンジリデン-D-ソルビトールを添加して沈殿捕集を行い,これのけい光X線分析を試みた.DDTCを用いる場合,pH5.0〜5.5で(1〜50)μgの鉛(II),鉄(III),銅(II),亜鉛(II),マンガン(II),カドミウム(II),クロム(VI),アンチモン(III)が同時に定量でき,加湿することにより総クロムが定量できた.更にヒ素(III)の捕集の際にAPDCを用いたときのほうがDDTCを用いた場合より広いpH領域で捕集可能であり,鉛が共存する場合の補正も良好であった.本法を実際の工場排水及び河川水に適用したところ,原子吸光法で得た値と良い一致を示した.
社団法人日本分析化学会の論文
1976-01-10

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