無機化合物の有機溶剤抽出による微量金属の定量法の研究(第1報) : コバルトの微量定量
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概要
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1)コバルトをチオシアン錯塩とし有機溶剤により水溶液より抽出し青色を発色させて定量する方法を研究した. <BR>2)ベックマンDU分光光度計を用い各波長に於ける抽出液の吸収曲線を求め,320mμ及び620mμに於ける吸収が最も大であることを確定した. <BR>3)有機溶剤として醋酸エチル+イソアミルアルコール(5:1)がもっともよく,醋酸エチル+n-ブチルアルコール(5:1),醋酸エチル,イソアミルアルコール, 醋酸アミル等によっても抽出できたが,ベンゼン,四塩化炭素,クロロホルムでは抽出できなかった。<BR>4)抽出定量に適する溶液のpH範囲を求め,pH1〜4.5が最適であることを定めた. <BR>5)320mμ及び620mμに於けるコバルト量と吸光係数との関係を求め10〜50γに於て直線関係を得た, 又320mμに於ては1〜10γのコバルトも定量が可能である. <BR>6)数種の共存イオンの影響について検討した.Ni及びCr等は1mg迄妨害しなかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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