炭素-14加速器質量分析用試料作製時における現代炭素の混入(<特集>超微量分析のための前処理と予備濃縮)
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概要
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加速器質量分析法は,超微量の炭素-14の分析法として,考古学,地球化学の分野で広く用いられるようになってきた.その試料作製法に関しては,数種の方法がある.現在,東京大学のタンデム加速器を使用する場合には,有機物をそのまま炭化させる方法で六万七千年まで年代測定が可能である.しかし,二酸化炭素をアモルファス(非晶質)炭素に還元する方法では,"現代炭素"の混入のため三万年前後の測定しかできない.本研究では後者の方法に関して,試料作製過程で用いる還元剤のマグネシウム中の炭素を分析し,更に,有機溶媒などからの"現代炭素"の混入についても検討した.これらの結果に基づき,グリースレスの試料処理用真空ラインを製作し,炭素含有量の少ない高純度マグネシウムを用いることによって四万六千年までの測定が可能になった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-11-05
著者
-
小林 紘一
東大 原子力研総セ
-
今村 峯雄
国立歴史民俗博物館
-
中原 弘道
東京都立大学大学院理学研究科
-
野崎 正
理化学研究所
-
野崎 正
理化学研究所 北里大学
-
三浦 太一
高エ研
-
小林 紘一
東京大学原子力研究総合センター
-
吉川 英樹
共立薬科大学薬学部
-
佐藤 和宏
東邦大学理学部
-
吉田 邦夫
東京大学理学部
-
三浦 太一
理化学研究所
-
今村 峯雄
東京大学原子核研究所
-
本間 義夫
東京大学原子核研究所
-
中原 弘道
東京都立大学
-
吉田 邦夫
東大 理
-
野崎 正
理化学研究所:(現)北里大学衛生学部
-
吉田 邦夫
東京大学工学部化学システム工学科
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