水中の超微量硫化物イオンの膜分離/化学発光定量(<特集>超微量分析のための前処理と予備濃縮)
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概要
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水中の硫化物イオンがルミノールと過酸化水素との化学発光反応の触媒として作用することを見いだし,これを極低濃度の硫化物イオンの定量に応用した.微孔性テフロン膜管を内管とし,ガラス管を外管とする二重管構造の分離器の外管中で,試料水を酸性にして硫化物イオンを硫化水素に変え,微孔性テフロン膜を透過させ,内管中を流れるアルカリ性のルミノール-過酸化水素溶液と反応させて生ずる化学発光を測定することにより2×10^<-8>〜1×10^<-6>Mの硫化物イオンを定量することができた.検出限界(S/N=3)は8×10^<-10>M(25ppt)であり,5×10^<-7>Mにおける繰り返し測定(n=4)の相対標準偏差は1.1%であった.98%応答に要した時間は3.5分であった.膜分離過程を用いているため,ルミノールの化学発光の触媒となるFe(III),Co(II)などの重金属イオンは,本法には全く干渉しなかった.
- 1987-11-05
著者
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