高速液体クロマトグラフィーによる塩酸アヘンアルカロイドの定量(<特集>医薬品の分析)
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概要
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高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて,高感度と迅速化を目的として,日本薬局方第10改正に収載されている塩酸アヘンアルカロイド中の主な5種類のアルカロイド(モルヒネ,コデイン,ナルセイン,ノスカピン,パパベリン)の同時分離定量法を確立した.すなわち試料の塩酸アヘンアルカロイドはメタノールに溶解して,HPLC定量用試料溶液とし,直接カラムに注入する.カラムは逆相用の日立ゲル3056(150mm×4.6mmi.d.),移動相はアセトニトリル-0.005Mリン酸塩緩衝液(pH3)-0.2Mヘプタンスルホン酸ナトリウム(50:50:1.5)の混合溶媒を用いた.紫外検出を254nmで行った.内標準物質に塩酸エチルモルヒネを用いて検量線を作成したところ,いずれも原点を通る直線性を示した.これら5種類のアルカロイドについて既知濃度における試料の回収率は良好で,相対標準偏差1.5%以下であった.分析時間は約15分で,従来のような煩雑な前処理操作を必要とせず短時間に微量成分の分離定量が可能となった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-03-05
著者
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