塩化第二鉄水溶液中の遊離塩酸の定量法について : JIS K 1447の再検討
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概要
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塩酸1〜7%(w/v)を含む塩化第二鉄水溶液中の遊離酸を, ガラス容器を用いてJIS K 1447によって定量すると異常に低い値が得られる.その原因は分析操作中に生成したHFによってガラスが腐食され, プロトンが消費されるためであることが分かった.フッ化カリウムを含む水溶液と接触する器具をすべてポリプロピレン製のものに取りかえて分析したところ, 計算値と分析値はよい一致を示した.このことからJIS K 1447によって塩化鉄液中の塩酸(1〜7%w/v)を分析する場合は, プラスチック製器具を用いる必要があることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-03-05
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