〓別濃縮/選択溶解/X線回折・蛍光X線法によるアルミニウム中介在物の状態別定量

概要

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アルミニウム及びその合金中の微量介在物の定量法として, 溶解鋳造工程で採取した試料を介在物〓別装置で溶融してセラミックフィルターで介在物を〓別濃縮し, 更にその凝固濃縮層の金属アルミニウムを臭素メタノール溶液で溶解除去して, 介在物をメンブランフィルター上に回収し, X線回折法で結晶性物質を定量するとともに, 非晶質その他介在物として存在する金属元素を蛍光X線法で定量する方法を開発した. 溶融アルミニウム合金中の介在物は, 1〜数μmのものでも平均孔径100μmのセラミックフィルターでほぼ100%〓別回収できた. メンブランフィルター上の介在物は薄膜状で存在しており, X線回折法及び蛍光X線法でも介在物が多い場合の軽元素を除き内標準を使用しないで, 良好な直線的検量線が得られた. 軽元素の定量には, 軽元素以外の場合と同じ標準試料を感度校正に用いてファンダメンタルパラメーター法を適用した. 実際試料に応用して, コランダムが0.07〜0.5ppm, α石英が0.02〜0.09ppm, その他, Mg, Al, Si, Ti, Mn, Fe及びCu等の金属元素がppbレベルで定量できた. その結果, ガスバブリングフィルターの介在物削減効果が確かめられた. 本法は同レベルのスピネルなどの定量へも応用できる.
社団法人日本分析化学会の論文
1998-04-05

〓別濃縮/選択溶解/X線回折・蛍光X線法によるアルミニウム中介在物の状態別定量

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