二酸化鉛水和物を用いる高純度アルミニウム中の微量ビスマスの濃縮分離
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概要
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四酢酸鉛(IV)を加水分解して得られる二酸化鉛水和物(HLD)へのAl(III)の吸着挙動を明らかにすると共に、多量Al共存下での微量Biの濃縮分離への適用性を検討した。その結果、pH2以下ではBi(III)はHLDに吸着するがAl(III)は吸着しないこと、又,BiのHLDへの吸着はかなり速く、HLDをメンブランフィルター上に保持させpH約1に調節した試料液を通常の吸引炉過する方法で、多量A1共存下でも5〜lOOμgのBiを短時間にかつ定量的に濃縮分離でき、通常の共存物の影響もないことなどが判明した。更に、捕集後のHLDをEDTAで溶解後、EDTA-クエン酸ナトリウム複合支持電解質中で微分パルスポーラログラムを記録する方法を、標準値2ppm及び12ppmのBiを含む高純度A1系標準試料に適用し、定量値2.0及び12.2ppm、相対標準偏差3及び2%(測定回数n=5〜7)の結果を得た。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-02-05
著者
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