ISDN時計同期システムのための統計的手法を用いた時計同期方法

概要

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インターネットを含む計算機ネットワークが普及し, 動画・音声などの連続メディアへの期待が高まっている。連続メディア通信にとって, 時刻同期および, 送信側からの送信レートと受信側での受信再生レートを同期させる周波数同期が必要となてっている。我々は, 時刻同期と周波数同期を同時に実現することを時計同期と呼んでいる。時計同期を実現する場合, 周波数同期した時計の時刻同期をネットワークを用いておこなうと, 一度正確な時刻を設定すると長期間時刻較正が不要となるが, ネットワークの状況によって, 一度の測定で正確な時刻を測定することは難しい。よって, ある程度の頻度で同期を行って, 同期精度の低い状態が長く続くことを防ぐ必要があるが, 時刻較正は, 時刻または周波数を変化させるため, 周波数安定度および精度を維持するには較正頻度は削減する必要があると考えられる。これまで, 計算機間の時刻差を測定したときの誤差が正規分布に近い場合に, 同期精度の向上と較正頻度の削減を目的として統計的手法を用いた時計同期方法を提案をしてきた。本発表では, 本方法において, 通信コストを削減するために動的に時刻同期間隔を変更することおよび時刻差の測定誤差の統計量である分散が変化する場合でも利用できるように拡張し, その方式をISDN時計同期システムに応用したときの評価結果について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

ISDN時計同期システムのための統計的手法を用いた時計同期方法

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