ISDNを用いた分散高精度時刻同期プロトコルとNTPの統合

概要

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時刻同期方法は、ソフトウェア型とハードウェア型に分類することができ、ハードウェア型は、ソフトウェア型よりも高精度の時刻同期が可能である。我々は、広域分散環境で連続メディア処理を行うために不可欠な高精度時刻同期方法として、 (1)フレーム同期クロックの共有による周波数同期、(2)回線交換接続によるネットワークの遅延時間差の削減および(3)ハードウェアによる時刻差測定用パケットのタイムスタンプ付与を特徴とするISDN時刻同期方法について提案・実装・評価を行ってきた。本方式は、NTPよりも高精度の時計同期を行うことを目的としていが、プロトコルの部分については、 NTPと比較すると、サーバ/クライアント間で送受信し合うデータの内容に共通部分が多いため、時刻同期プロトコルの事実上の標準であるNTPと統合することができれば、既存のアプリケーションとの接続が容易になる。本発表では、本方式をNTPとの整合性を高めるための必要事項について検討を行う。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04