知識メディアステーションによる共同作業の支援について
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概要
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計算機の発達に伴い、計算機を人間の思考の道具や知的活動の支援に利用しようとする流れが始まっている。しかしながら、計算機の処理能力は飛躍的に向上したものの、その利用技術は人間の思考・知的活動を助けるのに十分とは言えない。我々は、人間と計算機の対話的な問題解決環境の提供を目指して、知識メディアステーションの開発を進めてきた[1][2][3]。知識メディアステーションは、対話的な問題解決を可能にする推論機構と知識を整理・体系化するハイパーメディアとを統合し、同一の環境で利用できることを特徴とする。この環境を適切に活用して、人間の知的活動を支援することが可能になると考えている。一方、ネットワーク環境下で計算機を利用する形態として、電子メイル・電子掲示板・電子会議等が存在する。電子メイル・電子掲示板は情報伝達の手段であるが、電子会議はネットワークによる情報伝達を利用した一種の協調的な問題解決の手段と見なせる。人間の協調的な作業を計算機により支援する形態は他にも報告されている[4]が、ネットワーク環境下での形態として、我々は実際の会議に計算機を利用することを考えた。具体的には、先の知識メディアステーションの問題解決環境をネットワークで結合し、複数の知識メディアステーションで同じ環境を共有し、複数の人間がその環境を利用して会議を進めるシステムを検討した。以下では、このシステムの概要と機能について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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竹内 彰一
ソネットエンタテインメント株式会社
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細野 善久
三菱電機(株) 中央研究所
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竹内 彰一
三菱電機(株)中央研究所
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炭田 昌人
三菱電機(株) 中央研究所
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熊谷 秀光
三菱電機(株) コンピュータ製作所
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熊谷 秀光
三菱電機
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