DODDLE:計算機可読型辞書を利用した領域オントロジー構築支援環境 (1) : 概念階層構築支援

概要

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近年, 人工知能の各分野で, オントロジー工学の研究への関心が高まっているが, 特に, 自然言語理解と知識工学において, その関心は大きい。即ち, 自然言語理解の分野では, 言語処理のタスクの観点から, 多数の概念を含む計算機可読型辞書(MRD: a Machine Readable Dictionary)の開発が進められ, 今までに, WordNet(プリンストン大学)やEDR(日本電子化辞書研究所)などのMRDが開発されている。一方, 知識工学の分野では, 知識システムの部品ライブラリーの観点から整備が進められ, 特に, 推論(問題解決)エンジンを構築するためのライブラリーとしてのタスクオントロジー, 知識ベースを構築するためのライブラリーとしての領域オントロジーの研究開発が進みつつある。筆者らは, 独立に進められてきたオントロジー工学の統合を計る事を目的として研究を進めており, 本稿では, 比較的構築が困難とされている領域オントロジーを構築するために, MRDの活用法について検討する。以下においては, MRDを利用した概念階層構築支援について報告し, 文献[2]においては, MRDを利用した概念定義構築支援について報告する。
社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24