物体の輪郭線情報を用いた曲面物体の3次元形状計測
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概要
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Photometric stereo法は, 視点を固定して異なる光源位置の下で得られる複数濃淡画像から, 物体の三次元形状を復元するものである。2枚の濃淡画像(2つの光源)を用いる場合, 物体表面の傾きの候補解は2つに絞られる。真の解がどちらであるかを決定するための手法としては, 画像を領域分割して傾きの推定を行う手法, また, 物体表面の連続性を利用する手法なとが報告されている。しかしいずれの手法とも, 領域分割が正確に行われない場合, 復元誤差が大きくなる。また1つの光源でしか照明されない領域の傾きの抽出方法についてはまだ検討されていない。これらの問題点に対し, 本報告では物体の輪郭線情報を利用した手法を提案する。提案手法では, 2つの光源で照らされる領域(2光源下領域)の傾きは, 輪郭線の垂線方向と反射率分布図の関係を利用して求める。また1つの光源で照らされる領域(1光源下領域)の傾きは, 輪郭線の垂線方向で近似される表面の向きと濃度情報を用いて求める。本手法では, 輪郭線の垂線方向に基づいて, 簡単な手法で物体の全表面の傾きを求めることができる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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