放送/オンデマンド統合型システムにおける放送頻度の最適化手法の検討

概要

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無線ネットワークには, 以下の2つの問題がある。そのため, データが頻繁にアクセスされている場合, クライアントはデータを早く取得できない。(1) 有線ネットワークに比べて帯域が狭い。(2) ネットワークに同時接続できる端末数が少ない。我々は, 上記の環境においてでも効率的なデータ提供を行うために, 放送方式とオンデマンド方式を統合した放送/オンデマンド統合型システム(MobiCaster)を提案している。放送方式では, 多くの利用者にデータを提供でき, オンデマンド方式では多くの種類のデータを提供できる。MobiCasterは, サーバと複数のクライアントで構成される。サーバは, 利用者から頻繁にアクセスされるデータを周期的に放送し, あまりアクセスされないデータをオンデマンドで提供する。本稿では, 放送/オンデマンド統合型システムにおいて, クライアントがデータを取得するまでの待ち時間と, 放送データの個数及び放送頗度の関係について考察する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24