記述の多様性を支援する記述名の名前解決法の提案
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概要
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記述名は対象の属性や機能を説明する名前である. このような名前が必要となる理由の一つは, 異機種間の計算機結合システムにおける情報のやりとりのインターフェースとして, その資源対象の持つ属性を用いることができれば, 一般的にも詳細にも, 何らかの形で説明できることが多いことから, 識別子の代替手段として便利なためである. 既に, 記述名の表現法として, 記述成分としての意味役割を表す簡単な構造を導入し構造化した記述名を提案している. 図1と図2に示されるような表記法を持ち, 属性, 機能, 使用法, 識別子, 環境の記述が可能である. 記述表現の骨格は動作, 関与者, 周囲からなる vpc 構造と, 一般名とその修飾語からなる em 構造として捉えられる. 記述表現はこれらの組合わせで表現される. この特微は, 簡単な構造を持つことにより, 記述表現の曖昧性が除かれ, 記述の順序や省略に関して自由度を持ち, しかも, 再帰的表現が可能なものである. このような記述名では, 一つの対象に対する記述においても種々の記述が可能となるため, 単に記述された対象を同定するだけでなく, 異なる記述で同一対象を表しているかどうかの判定法や一つの記述表現に当てはまる同種の対象の決定法が問題となる. 本論文では, この名前解決の問題について考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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