利用者向き記述名表現法の名前管理向き表現への変換
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概要
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既に提案した利用者向き記述表現法[F94]は、一つの対象を異なる見方(表4)により捉え、識別子だけでなく属性等の記述も可能である。この表現法の構造は、識別図1からも読み取れるように、以下の特徴を持つ。1)記述側面を単独又は、andやorで、等位節として繋げたり、これらの関係を複合的に組合せたりできる。図1の表現法の中で、PQはPandQを、P|QはP or Qを表す。{・}は、記号を区別するための括弧で利用者表現には現れない。2)一つの記述側面の要素としての記述要素も同様なand/orの並びの構造が可能となる(利用者表現法では、ST,Ph,CR,PA,Mdが該当する)。3)動作属性を説明する節の構造は、動作、関与者、周囲の三要素からなる(clause)。4)関与者と周囲は、記述要素として、節の構造を再帰的に記述できる。p(・)やc(・)の中に現れ得るclauseとして表される。通常の文としてみると、これらは、関係代名詞節やto不定詞節に相当する。5)記述の省略が可能等、記述内容の柔軟性を持つ。図1中、[・]で表される要素は省略可能であることを示す。この表現法に対応するような管理向きの構造を、and/orの並びの構造、記述の省略等に対する柔軟性、再帰表現を持たせた形で、構成した。ここでは、利用者向き表現法から対応する内部表現への変換法について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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